なんか言いたくなったこと

アイドルマスターを中心に、余計なことを書く。

なんか言いたくなったこと

アイドルマスターを中心に、余計なことを書く。
作者:みな川


アイドルマスター、特にニコニコ動画におけるアイマス動画について、感じたことを書く予定である。
おそらく、見る専ブログみたいなものだと思う…。
他人(特にニコマス関係の方)がこのブログを見ると思っていないので、どこまで説明したものやら戸惑うな。

『アイドルマスターを中心に、余計なことを書く』ので、できる限り自由に書く。
言い訳は恥ずかしいが、私の言葉で各Pや動画、引用文の魅力を損ねてしまうかもしれないことについては、
「このブログで紹介した動画は私の言葉と関係なく面白い」とお詫びしたい。

つまり、とても駄目駄目な作者とブログなので、
できるだけ広い心と生暖かい目で、当ブログを見て頂けたら幸いです。
もちろん、ご意見等ありましたら、ありがたく頂戴しますです。


言い訳は以上。
よろしくお願いいたします。


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  1. 2023/01/08(日) 23:33:08|
  2. なんか
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春香の 無免許&轢き逃げ 逃避行 最終話(アイドルマスター)

あっという間に3月が終わってしまいました。
春香さんお誕生日おめでとう。


春香の 無免許&轢き逃げ 逃避行 最終話(アイドルマスター) 天才カゴシマP


面白かったなあ、少し泣いちゃったw
春香がまた頑張ろうと思ってくれて良かった。


1~11話まで見た時点での備忘録はこちら


見終えて、改めて春香が主人公だったとしみじみ思う。
主人公なのは当然だが、視聴者としての私は春香と彼女の嫉妬に深く共感するとともに
その結末を心配していたので、最後まで春香から目が離せなかったという意味で春香はオンリーワンだった。
1~11話まで見た後、12~最終話を見る前に考えていたのも、美希と春香の別れのシーン、
そこにあった春香の嫉妬についてだった。

「無免許&轢き逃げ 逃避行」はタイトルからもわかる通り刺激的な展開が多い。
私はそういうリアリティのないものを受け取るのが得意でないので
(実際、極端なギャグはそこまで好みではないです)、
突飛なギャグ(?)と並行して描写されるキャラクターを読み取るのもまた難しかった。
そういう突飛なギャグとしての見せ方と、例えば春香の嫉妬に関する描写は差があったように思えて、
どこまでが真実で冗談なのか、(15話で春香が小鳥と和解するまでは)戸惑いながらの視聴だった。
別口で書いていた感想では、先の感想では触れなかったものの
「春香がどのくらいアイドルになりたいのかわからないけど。」と書いていたり。


一応、そのときの感想が以下。
春香と美希の別れのシーンで完膚なきまでに「春香が負けた」と感じてつらかった理由:
春香はアイドルになるためもがいて嫉妬もするのに、そんな望みを持たない美希にこそ
外見的魅力は備わっていて、美希本人は春香ほどそれを重要視していない、
勝者や持てるものの余裕…みたいなものにぐうの音も出ないほど叩きのめされる。
それが当然の人はそれの有無について勝負なんかしてくれない。
例えば私はそれを綾瀬さんに感じるし、だからあんまし彼女のプロデューサーにはなりたくないと感じるみたいな。
それを切望し嫉妬することすら理解してもらえなさそうな。
この人が(努力もしただろうけど、努力した人すべてが結果を得られるわけではないので)
当たり前のように手にして、捨てられるようなものを、必死で追い求めている自分の惨めさ。
その惨めさを伝えることもできない断絶。
いやまあ、春香がどのくらいアイドルになりたいのかわからないけど。
自分はできなかったんだ、負けたんだ、もう時間がないんです(違う)って気持ちに
いつまでも慣れないまま泣けてきちゃうんだろう。二度目はない。また頑張るの怖いなー。



かようにして、春香の描写がどこまで本気なのか疑いつつも私は春香の嫉妬に共感を示し、
同時に、彼女がアイドル、つまり夢を見て努力することをやめてしまい、このまま易きに流れて
幸せになることさえあきらめてしまうのではないかと心配もしていた。
物語の開始時点でも「売れないアイドル」だった春香の「無免許&轢き逃げ」以後の道中は、
彼女にとっては「夢が破れつつある」状態なわけで、それを受け入れるのはさぞつらいことだろう。
しかしつらい現実を他人のせいにして「易きに流れる」先にあるものが幸福である可能性は低い。
だから見ていて常に不安というか、突飛なことをする春香を笑って良いものか不安があった。
道中、春香はいくらも品性に欠ける、アイドルとしては相応しくない振る舞いをするが、
そのようにして春香が自分の在り方を律しないのは、
挫折によって春香が春香自身を諦めてしまったからなのか、
もちろん粗野なところも性質としてあるのだろうけどw 少し考えてしまう。
でもギャグだからコメントは笑うし(真面目にツッコむのは野暮だと思うけど)、
挫折半ばの春香もそれを笑うコメントも見ているのが落ち着かなかった。

一番それを感じたのは、春香がザリガニを食べて怪奇!ザリガニオンナ(?w)になったところ。
ザリガニオンナになった春香はその容姿に「相応しい」嫉妬を周囲に向けているシーンで、
春香の精神的な醜さを表す外見的な醜さ(美女と野獣の野獣ですね)をコメントは嘲笑するばかりで、

無免許&轢き逃げ3

…いや、絵面としても展開としても度が過ぎるほどギャグだし、
真面目にツッコんだら白けるので笑うのが正しいと思うが、
「美希ややよいには負けてるけど、伊織や雪歩なら五分五分…」と親しい人間にさえ妬みを抑えきれない
春香を笑えるほど私は「美しい」人間じゃないよなって悲しみもやはり実感としてある。



春香への心配、寂しさというものは、私の中の「女の子に対する愛情」の基本にあるものなんだと思う。
それは巡り巡って私のプロデュース感覚の話にも通じるもので、
私にとって悩めるアイドルたちは、かつての自分であり、友人であり、先輩や後輩であり、
少女漫画のヒロインのような身近な存在として認識しているところがある。
「憧れのあの子」や「成人男性のP」としてではなく、
同性・同年代としての共感をベースにした関係性と言うのだろうか。
親近感や愛着を抱いた「女の子」の拙さや悲しみに気づかないでいることは、
かつての自分、それに連なる現在の自分を見捨てるように切なく恐ろしいことだ。
自分可愛さというやつだろうかw


以前、「世界の終りのメロンパン」(覆面作家P)の感想を書いた際にも
私は「持つ者と持たざる者の対比」における「持たざる女の子」の扱いについて感情的になっている。
そういうのがツボ?なのだろう。
「持っていない」ことを見捨てられたらどうなっちゃうのか、自分でも不安なのかな。




たいていの人間は挫折や後悔の経験があって、勝者に対する敗者であって、
私も私なりにそういう経験があるからこそ、似たような状況にある女の子を見ると
不安になったり同情せずにはいられないんだろう。恥ずかしく情けない話だが。

厳密にいうと私個人としては春香の嫉妬を「醜い」とは感じていないのだが
(嫉妬するほど何物かに執着する女の子ってめちゃくちゃ情熱的で可愛いと思います)、
そういう精神性が世間一般(アイドル)として美しくない、あるいは彼女を幸せにしないことは理解できるという意味で。

人生の岐路に追い込まれた春香が、その先輩格としての小鳥さん
(特に第1章では春香がゲストキャラクター(同乗者)の容姿や若さに嫉妬する描写が多いので)
を許すことで自分のことも認められたのなら、
落ちぶれたときであっても信じてくれる人や待っていてくれる人がいるのなら、
夢の挫折からの「逃避行」の道中を「楽しかった」と言えるようになったなら、
彼女に共感していた私も救われるというものだ。
とゆーわけで、「無免許&轢き逃げ 逃避行」の春香はとても女の子らしくて可愛い子でした!


無免許&轢き逃げ2

まあ普通に可愛いからねえ。
そういえば「裏窓」での春香が「字が読めない」とか言い出したときも
いつものギャグだと思って笑ったのだが、今回の春香も中卒で…と言っていたあたり、
もし「字が読めない」ってのもギャグじゃなくて事実なら笑ってしまって申し訳なかったな。




雪歩あずさ美希伊織やよい千早律子小鳥亜美真美
同乗者××××
運転者×××××




私がこういう部分を気にしていた、というくらいの意味のないまとめ。
なんか心配ばかりしていたような感想になってしまったが、普通に面白おかしく視聴したのでw
普通に視聴していたつもりでも春香のことを考えていたのでそれを書いたつもり。
18話の始まりに雪歩の「まっすぐ」ステージが挿入され驚いたが、
その後の車を推すシーンの躍動感は負けてないというか勝っているのでは?と感じたのも新鮮だった。



見終えて一番印象が変わったのは律子。
よく分からないけどあたりの強い人、みたいな理解だったが、
再登場した彼女は現実的な視点でもって馬鹿な春香に厳しいことを言う、
それでいて春香を思う真たちを助けようともしていて、冷たいというより厳しい人なのだろうか。
「裏窓」の律子も765プロという袋小路を自覚しながらも春香たちアイドルを飼ったり切り捨てたりと、
俯瞰的な視点とそれに基づいて行動する厳しさをもちながら、同郷の響を助ける情がないわけではない人だった。
そういう人も好みなので、「無免許&轢き逃げ 逃避行」の律子も好き。
「親近感を抱く女の子」に対する「憧れのあの子」という点では、律子の方が私の憧れに近い在り方なんだろう。
それが本来の律子に近いかどうかはともかく、
一人に肩入れしないけど適当に付き合ってくれそうなところに甘えたくなるというか。


雪歩が正妻って感じも大満足でしたw
雪歩は立場としては春香に助けられた人物の一人でしかないのだろうけど、
春香の逃避行の始まりにいて、それは物語の終わりにいることで、やっぱり少し特別な女の子だ。
(というか、私にとって特別なんですけど)
春香の帰るべき場所、善性として描かれる雪歩は清らかな天使の美しさと温かさをもっていて、
ラストの春香と雪歩が再会するシーンでようやく春香が落ち着ける場所に帰ってこれたのだと心からほっとした。

無免許&轢き逃げ4
美人画かな?

雪歩といるときや雪歩を回想するときの春香は普段に比べればギャグも穏やか。
物語が始まる前から春香が雪歩を助けていたこととか、やっぱりはるゆきがナンバーワン!
逆に千早については、春香から美人と評されながら嫉妬されず、
村を救われたり男性的に(粗野に)求められながらも春香を「普通の女の子」として見るところが、
不思議なキャラクターだった。上の表でも、最後まで居場所を移動していないのは千早くらい?

無免許&轢き逃げ5
無免許&轢き逃げ6
無免許&轢き逃げ7





面白かったのでアレコレ書いたけど、野暮で申し訳ないな。
でも春香と雪歩が可愛かったので幸せでした。
タイトルや見始めたときの印象とはずいぶん違う話だったので、そこが興味深かったのかも。

追記は~11話までに考えた春香の嫉妬についてと、
12~最終話まで見ながらまとめてた一口メモみたいなの。
こういうのを残すのも自分可愛さってことでひとつ。 続きを読む
  1. 2017/04/03(月) 23:00:00|
  2. ニコマス(テキスト系)
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陽気なアイドルが地球を回す

陽気なアイドルが地球を回す 00 レストP


私が見ているくらいだからノベマス好きの人はみんな見てる(断言)、『陽気なアイドルが地球を回す』の話。
たいていの感想は書かれていそうなので、歌詞10選的な、BGMや歌詞から好きなシーンについて少し。
がっつりネタバレありますのでー。



『陽気なアイドル』は、物語(映像・文章)と音楽、それぞれの展開の一致が目にも耳にも楽しい。
タイミングを一致させるために調整するとなれば、
その多くは音楽よりも映像や文章側になるのだろうがそれらにまったく無理がない。
(と考えると、音楽に合わせて展開される物語はPVに似ているのかも)
本作では本来BGMとして作られていない曲も場面に応じて贅沢に使われているが、
中でも「これを聞くために動画を見る!」くらい好きになった曲が、Chouchou「TRICKER」。
本作09話『異常者達』と番外編の美希、16話『十三階段鯨が昇る』のあずさの背景に供される。
番外編はキャラ個別のエピローグになっていたので、どちらかといえば美希のテーマか。

映像・音楽の展開の一致によって相互にポテンシャルが引き出される場面は多いが、
「TRICKER」はそれに加えて歌詞までも人物の状況やその心情に重ねられる。
曲の初出は09話の美希のシーン、公式HPより歌詞の和訳を一部引用する。

ハートの6は仮面舞踏会へと誘う
全部夢だってわかってる
でもどうか起こさないで

左目は自分の手で覆うから
仮面で顔半分だけ隠せばいい

そのカードはスペードの9
近づけないで
悲劇の王様になんてなりたくない
悪夢から覆い隠して
悪夢から覆い隠して
仮面に私を隠して

Aメロから一番サビまで。
トランプ占いでは、「ハートの6」は期待や幸福、
「スペードの9」は全カード中でも最悪を意味する「不運のカード」とされている。

現実逃避を自覚しながらも、逃避を続けなければ「悪夢」に直面してしまう、
おおまかにはそのような歌詞だろうか。
そんな曲のサビ、「そのカード(the card)」とともに始まる「陽気なアイドル~」の展開が以下。

youki1.png
美希は超能力のせいで社会に馴染めず、ヤクザの悪徳を親分と慕い犯罪に手を貸すことで
なんとか自分の居場所を得ようとしていた。(最終回、悪徳のもとを離れた美希には帰る家もない)
しかしヤクザのような落伍者の中にいても美希の異常性は明らかであり、
美希は社会から逃げたことで「逃げ場所にさえ居場所がない」という事実をかえって自覚してしまう。
美希はその事実からも目を背けていたが、09話(上画像シーン)にてついに悪徳からそれを突きつけられることとなった。
(こう考えると、涼が自分と同じ超能力者の律子さえ騙しきってしまったことから、
 「超能力者の中にいても異常」という涼の美希を超える異常性がよくわかる)

上の画像にあるモノローグのラスト、「一人にしないで。」の一文が表示されると、
「近づけないで」という歌詞とはうらはらに、美希はじわじわと追い詰められていく。

youki3.png
ちょう可愛い。
歌詞だけでなく、畳み掛けるような歌い方も絶望感の演出に一役買っている。

好きな歌詞について、『陽気なアイドル』シリーズの「TRICKER」では
このように物語(映像、文章)と音楽の展開に歌詞までも一致する臨場感や、
すべての要素が一体となって視聴者に襲いかかる興奮を味わえるところだろう。



「TRICKER」をBGMとするもう一人のキャラクター・あずさについても少し。
登場人物のほとんどが超能力者で、それに葛藤を抱えているのは共通事項ではあるが、
あずさと美希に共通していることは、
「超能力が原因で孤立」、「孤立が極限に達するまでの過程を徹底的に描写される」ことだろうか。
二人の状況を孤立、孤独、疎外のどれでもって表現すべきか迷うが、
ただ、美希の超能力に比べあずさのそれは周囲の人物も気づくほど明らかな害があり、
その分だけあずさの「孤独の極」は厳しいものとなる。
つまり、あずさ自身でさえ自分の存在を肯定できないでいるのが彼女の現実だ。

例えば上記の美希のシーンに入る直前、亜美真美の「色」からその壮絶な人生について
美希が自身の境遇に重ねて涙を流したくだり、
この亜美真美と美希、対するあずさの違いには「一人か否か」という点があるだろう。
(単純に登場シーンで他のキャラクターとコミュニケーションをとっているかではなくて、
 それまでの人生をどの程度他人と過ごしたか、"孤立"していたかどうかということです)

あずさは美希とは対照的に自ら自分を追い詰めている。
上述の通り美希とあずさの共通する部分として、
二人は「自身のおかれた“逃避したくなる”、“悪夢的”な状況」=「孤独の極限」を
意識しながらも半ば無抵抗に迎えてしまう、という点がある。
また、二人のモノローグには「気づいていた」、「わかっている」と“正しい”現状確認が繰り返される。
気付いていながらも逃げ続け、ついに逃げ場を失った美希に叩きつけられた悲劇は、
逃げ続けた分だけ彼女の悲壮感に磨きをかける。
逆に自らの死を肯定したあずさには、そうと決意させるほどの罪悪感が
殺された人々の姿を模して彼女の死を後押しする。あずさの現状確認は死の追認なのだ。
しかし、あずさが本当に逃避している「事実」は「孤独の極限」に伴うストイックな自殺願望ではなく、
それに反するエゴイズムとしての生存願望だ。
エゴから目を反らしながらも強く否定したいがために、あずさの「良心」は一層死を肯定しなければならなくなる。
死が善としてあるからこそ、それを邪魔する者を「害する」ことが一周して肯定してしまえる、
あずさのありようの難しさには見応えがある。
「逃避」している事柄を「否定」する、そういう矛盾もとても面白い。
「愛の反対は無関心」とはよく言ったもので、毒薬を求めておきながら双子やPと関わる一貫性のなさ、
「死にたい」あずさと「生きたい」あずさが共存する内面の複雑さが、このシリーズのあずさの魅力だと思う。
見ている私も、死なないでほしいとは思うけど生きててほしいかっていうと簡単には言えないもんねえ。


もう一度「TRICKER」の歌詞を、今度は2番サビから引用。

降伏の時がくる

そのカードをパスして
決め札を隠しているのは誰?

悲劇の王様になる
あなたは正しかった
運命を受け入れなくちゃ
「立入禁止」の場所に辿りつく前に
この仮面を剥がされる前に
決め札が消えてしまう前に



あずさのシーンで「降伏の時がくる」に合わせられる展開は、
youki2.png
「清算だ」と呟きながらPの名刺を放り投げるシーン。

Pはあずさの逃避行を遮る取っ掛かり、つまり生への未練であったが、あずさはそれを「清算」してしまう。
そんなあずさの生存願望を取り戻し、自殺願望を奪うのが!
あずさの放り投げた名刺(生)をキャッチして、毒薬の鍵をスった雪歩になる。

あずさのSOSを受け取るのが雪歩なのは納得がいく采配だと思っている。
雪歩はいじめから逃れようと存在感を薄めるうちに、人に観察されない超能力を手に入れる。
「雪歩視点の灰色は雪歩の言う色褪せた世界」
「雪歩はスクリーン越しに周囲を見ていると言ってもいい状態」
とマイリストコメントにあるように、
雪歩は結果として「遠回りな自殺、その帰結として生まれた幽霊」状態に陥り、
おそらくは本人も望まぬうちに屈折した形でしか他人や社会と関われなくなっている。
傷つくことを恐れ概念的な死へと自らを導いた雪歩は、
自らを消失させるという点においてはあずさの先を行くキャラクターとも考えられる。
だからこそ雪歩は“あずさの向かう先”に思い至り、その境地を疑似体験したからこそ
「あの人は、自分が今どこへ向かっているか、わかっていない」と言えたのではないだろうか。
それでも雪歩がスリ→銀行強盗→アイドル、と社会へのアピールを強めて
生きた痕跡を残そうとするかのような様子と照らし合わせると、
死にゆくあずさに対して雪歩が「これはきっと私の役目だ」と決断し、能動的に関わったことは
雪歩の人生においてもまた意義深いことだったはずだ。
(その視点で見ると、17話後編の律子との「決意した者同士」のやりとりも示唆に富んでいる)
そのようにして、群像劇の登場人物たちと素直には関われない雪歩の配役と活躍は
可愛いだけでなく深みのあるキャラクターとして描かれていた。
あと、アピールのステップアップがとんでもないのはアイマスの雪歩っぽくてちょっと笑ったw
雪歩は存在感のなさを活かしてスリの才能を発揮、物語にユーモアと勝機を与えてくれる魅力的な役どころだし、
スリをしては「やっちゃった^^」と悪びれず微笑むお茶目なキャラクターの雪歩可愛い!
「その10人で、ホテル強盗をしましょう」ってカット、シーンそのものの高揚感と
カメラに一番近いためぼやけた雪歩の背中の象徴的な美しさよ…。


アニマス春香の動画で書いたかもしれないが、
私は「悪い予感を自覚しながらも状況に逆らえず破滅する」、
みたいなカタルシスが好きなので、美希とあずさの「TRICKER」は最高に興奮するシーンでした。



ついでに視聴理由など。
基本的には各所でオススメされていたこと、原作既読だから。
原作ファンというほどではないが
(既読だけどほぼ忘れてるし、あずさのモデルキャラクターが登場する作品とか読んでない)、
原作ありの方が原作との比較や配役の妙など楽しみの幅が広いので積極的に見ることが多い。
あとはメインの4人組に雪歩がいたこと、00話の巧みな映像や音楽演出にそそのかされて。

『陽気なアイドル』シリーズは各キャラクターが特異な能力と人生を備えており、
それらが交差することで物語が意外な方向に転がっていく。
群像劇の生む奇妙な関係性の面白さ、関係性から引き出される個々のキャラクターの魅力、
加えて配役の妙など、こちらの予想を裏切るような意外性?も継続理由のひとつだ。

あとこれは私だけかもしれないが、「超能力」という設定の理解について。
春香の「嘘発見器」という能力はわりあい現実的な理屈があり、
初めは春香を超能力者ではなく天才的なスポーツ選手のようなものだと捉えていた。
4人組では真・雪歩も同様で、逆に律子だけが明らかに先天的に人間業ではない技術をもっている、
すなわち超能力者だという認識だったのだが、
ところがキャンセラーやよいの登場で、(私からすると)春香は急に超能力者になった。
春香たち超能力者はやよいによって普通の人間らしくなれるのかもしれないが、
見ている側からするとやよいの能力に影響されることこそが普通ではない確たる証拠になる。
真のようにアイマス本来のキャラクターとの差異が大きければともかく、
春香は一見本来の「普通」イメージと大差ない行動をとっているように見えた(銀行強盗だけどw)こと、
過去があからさまに伏せられたことも拍車をかけて、
「普通」の顔をしながらまったく「普通」ではない春香こそ底知れない人物に見えてきたり。
それこそ「普通」の世界で生きる春香母も抱いた恐怖なんではないだろうか?
勘違いが原因とはいえ「普通のようで普通ではない春香」への戸惑いは私の心を掴んで、ついに最後まで離さなかった。
春香とやよいのやりとりで初めて『陽気なアイドル』世界は
普通の世界に紛れた異常者の話というより、常人には立ち入れない異常者が中心の世界の話なのだ、と気づいた。




//
なんでテキスト系の記事が少ないのかと思ったら、書きっぱなしで上げてないやつが多いっぽい。
これも上げるタイミングを逃してたやつ。書いたのは2年くらい前(まだスクショする気力のある頃w)。
あずささんのところとかくどくて、もう少しスッキリさせたいけど難しいねー。
  1. 2017/02/22(水) 23:30:00|
  2. ニコマス
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プライベイト

【伊織誕生祭2016】プライベイト mitsuyuu氏

お誕生日おめでとう(の予定だった)
2月14日は雪乃さん、フレデリカ、ほくほくの誕生日!
sideMの新ゲーム・アニメ化おめでとうございます。



動画中に「不思議な歌」というコメントがありまして。
私は林檎ファンで、この曲を「不思議な歌」だと捉える感覚はなく
そういう感覚の人が曲や動画をどう見ているのか気になるな、という話。
ちょうどオリンピックや宇多田のことで名前が表に出たところなので、タイミングかなーって。


林檎ももうメジャーデビューから20年、活躍の場も多岐に渡り
近年は紅白や五輪開閉会式の演出などで話題になっているが、
そのうちのどの時代を見ていたかでイメージも千差万別だろう。

「ここでキスして。」の等身大の小娘っぽいキュートな雰囲気や


いわゆる新宿系「歌舞伎町の女王」、


あるいはナース服「本能」で表現されたエキセントリック…メンヘラっぽい印象から更新されない人も多そう。
うちの親なんかまさにそれだろうなw


さて、その中でも林檎(曲)における「少女的」な趣を見出されているのが伊織でしょう。
せっかくなので以下ニコマスでの時系列順に、伊織×カプチーノ。

2007年05月05日 09時13分
[MAD]アイドルマスター 美希・伊織デュオ「カプチーノ」(伊織EDバレあり) ありすえP



2008年05月05日 23時57分
アイドルマスター カプチーノ(ともさかありすえ) 伊織ソロ DikeP



2008年10月18日 04時00分
(合作)ニコマスメドレー ~2008 秋の祭典~ かんどるまP



2009年04月18日 05時03分
アイドルマスター カプチーノ-art whoP



2013年03月03日 03時03分
c@ppuccino むきリンP



2015年01月25日 20時00分
伊織 『カプチーノ』 PV あとりえP



2016年05月05日
アイドルマスターOFA 『カプチーノ』Short ver.伊織 けるまP




特に2008年の合作時点で、公式曲やニコニコ動画全体でヒットしたパロディとしてではなく
ニコマスMAD文脈によって選出されているあたり、
当時のニコマスでもすでに一定の人気を得ていたのではないかと思われる。
そして、ニコマスに留まらず公式カバーまでされた「カプチーノ」御大。
伊織の「カプチーノ」はともさかりえや林檎のそれとはまた異なった魅力があって良いですね。
成人したともさかりえや林檎ではない「15歳の少女」の幼さと
「アイドル物」の作品だからこそ強く生じる「アイドル」を務める意志が同時に感じられて、
伊織にしかできない(=林檎の真似ではない)歌になってるのかなーって。


しかし、ここで注目すべきは林檎の要素以上に「アイドルへの提供曲」という側面だろう。
(林檎ファンの私から見れば、林檎の「職業音楽家」的な面である)
ここで指す「アイドル」とは自分で作詞作曲を行わないタイプの女性歌手の中でも、
いわゆる松田聖子、中森明菜、モー娘。のような音楽活動を中心としたアイドルではなく、
「カプチーノ」を歌ったともさかりえ、そして「プライベイト」を歌った広末涼子のような
ビジュアル的要素、もといグラビア・女優業の印象の強いアイドルを意味している。
今だと柴咲コウなどがその系譜になる…のかな?
それとも、女性アイドル/芸能人は多様な仕事をこなしていくうちに方向性を見出すものなのだろうか。


ちなみに、2016年上半期20選では広末の「MajiでKoiする5秒前」を選んだ。


これは上記のような「ビジュアル強め」アイドル観と
つやつやのポニテを揺らす智香ちゃんから感じられるザ・アイドルなビジュアル力が
私の中で一致した結果生じた鮮烈さも一因になっているだろう(ということに今気づきました)。
素敵なものへの弾むような期待と可愛いアイドルのきらきらした瞳やダンスが合わさって最強に見える。
デレステのモデルでアイドルの外見的魅力に目覚めることが多々あって
(顔だと里美ちゃん、とときん、よしのん、瀬名さんが好み)、
デレステ本当に楽しいです。



閑話休題。
ダンス楽曲・衣装構成について以下にまとめる。

イントロ~1番サビまでがアイマス2初期を連想させる
・MEGARE!
・アイドル@スクール

1番サビ後~2番~間奏までをPS3アイマス2エクストラモード竜宮小町の新曲・新衣装である
・七彩ボタン
・プリンセスメロディ♪

間奏~アウトロまでは、アイマスofaの伊織専用楽曲・衣装となる
・全力アイドル
・EX衣装(アルティメットアピール)

このように、アイマス2以降のゲーム展開における伊織の要所を押さえた構成となっている。
借り物素材のためか曲のテンポのためか全体にスローな長回しが見られるが
その分伊織のダンスや表情をきちんと読み取ることができる。
カットを切り替えるタイミングも適当でテンポを乱すこともなく最後まで一息に見られる。
元動画との比較で言えば、シネスコ的な横に広い画面であること、
色調はワントーン明るく、淡いピンクのような色合いでまとまりもよく、
元動画より赤味がかった画面の効果で可愛らしいながらも幼稚ではない上品さを保っている。
衣装も赤・ピンク系なので画面が常にめちゃくちゃ可愛い(伊織がいる時点で可愛いけど)。
だからか、何度見ても可愛いし落ち着くしで飽きないのだろう。



個人的な希望としては、ともさかりえの歌う「カプチーノ」の少女性が伊織と合うのはよくわかったので、
せっかくならありすえPの『カプチーノ』にいた美希の演じる「カプチーノ」も見てみたいかも。
椎名林檎が歌う「カプチーノ」は(昔ライブでセルフカバーした音源がある)
ともさかりえのそれよりもう少し性的なニュアンスをはらんだ“小娘”っぽさが特徴で、
林檎が10代20代の頃に書いた詞にしかない瑞々しく直情的ともいえる恋愛観が良いのよねえ…。


最近はどんどん記事の感覚が間延びしているが、
他人の意見を読むのが好きなうちは書くことをやめる必要もないかなーって。
  1. 2017/02/14(火) 21:30:00|
  2. ニコマス
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2016年下半期ニコマス20選

2016年下半期ニコマス20選レギュレーション
基本レギュレーション
・対象は2016年上半期(7月1日~12月31日)に公開されたニコマス動画
・自身のセレクトを20作品以内でブログ・マイリスト等にて公開
・1Pにつき1作品(合作・別名義については別カウント)
・選考基準はフリー(お気に入り・埋もれ発掘・テーマに沿って等何でもオッケー)
※作品と一緒にP名を表記していただけると非常に助かります



1.あねかP
CODENAME:J&J


ののかP
何かの工作員というにはあまりにもいつも通り、あまりにも軽やかで好き

2.タイP
【あずさ誕生祭】舞台に立てば



3.加賀賀賀氏
【赤城みりあ】Miria Insanity【ジャミロクワイ】


みりあちゃんのPって…

4.758氏
kaze.mp4


最初の画ですべてがわかる

5.KARI=YUGA氏
Sexin' On the Dance Floor



6.べじP
【MAD】 D@NCE!! 【アイドルマスター】



7.per_secondP
【MAD】Arcs.【THE IDOLM@STER】


輝くのは

8.トモダチP
【選曲Sw@pping Festival】アイドルマスター デレステ 「Mac n' Cheese」Shawn Wasabi



9.家具屋P
【アイドルマスター】星井美希「モンロー」



10.しんこんP
【デレステMAD】 夜 【輿水幸子】



11.テノール氏
【デレステMAD】愛され幸子の一興


幸子だから選んだわけじゃない

12.れふ氏
【輿水幸子】Kissして【MAD】



13.野武士P
春香ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅ


PSで初めて見た動画?

14.むーろんP
胸の中にあるもの【恋✕前川みく】


これはどちらかというと以下の雪歩群の方に入る。雪歩の恋と悩んでこちらに。
ミドルとかアップが多いからか、これを作った人はみくにゃんのこと大好きなんじゃないかって錯覚してしまう。

15.SAId氏
ニューゆきぽ島



16.疾走感P
【PBoyP@rk'16】 Keep Walking



17.あやいずP
良い旅を


まなざしと超絶迷った。

18.てこせ氏
あのほしへむけて



19.黄連氏
穴掘


以前にも見たことがあるし、なんならそのときにも選んでたかもしれない


総評:
確実に見落とした作品があるので19個にしました(往生際が悪い)。
締め切りがないと全然やらないので、そういう意味でも本当にありがたいです。
今期も20選に参加できることに感謝して。
  1. 2017/01/31(火) 23:50:00|
  2. ニコマス
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