なんか言いたくなったこと

アイドルマスターを中心に、余計なことを書く。

なんか言いたくなったこと

アイドルマスターを中心に、余計なことを書く。
作者:みな川


アイドルマスター、特にニコニコ動画におけるアイマス動画について、感じたことを書く予定である。
おそらく、見る専ブログみたいなものだと思う…。
他人(特にニコマス関係の方)がこのブログを見ると思っていないので、どこまで説明したものやら戸惑うな。

『アイドルマスターを中心に、余計なことを書く』ので、できる限り自由に書く。
言い訳は恥ずかしいが、私の言葉で各Pや動画、引用文の魅力を損ねてしまうかもしれないことについては、
「このブログで紹介した動画は私の言葉と関係なく面白い」とお詫びしたい。

つまり、とても駄目駄目な作者とブログなので、
できるだけ広い心と生暖かい目で、当ブログを見て頂けたら幸いです。
もちろん、ご意見等ありましたら、ありがたく頂戴しますです。


言い訳は以上。
よろしくお願いいたします。


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  1. 2023/01/08(日) 23:33:08|
  2. なんか
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とびきりのおしゃれして

【YE4RS単品】とびきりのおしゃれ【徳川まつり】 戸次P

容量の問題でミリシタはすでに消してしまったが、少なくともグリマスよりは楽しかったし曲も新鮮だった。
(新しいスマホを買ったらまたダウンロードすると思う)
ミリに対してアンチ的なスタンスをとる傾向がある方なので心もちアイドルたちにも
心理的な距離をおいているが、姫は面白いかもって感じで。名前がごつい。

私の姉も「私のことを姫って呼んでいいよ」と言ってのけるタイプだったので
「自称・姫」に対して親しみがあるというのがひとつ。
細切れのコミュから見える、キャラクターに基づいた完璧超人ぶりにおののいたのがひとつ。



そんなまつりを主役とした今回の動画は、15年P合作「YE4RS」、春夏秋冬の夏をテーマにした作品。
「とびきりのおしゃれして別れ話を」という曲名通り、
夏の盛りではなく夕暮れから夜にかけての、終わりの予感が漂う名残惜しさの時間で彩られる。
映像と歌が一直線上にあるような動画では、とびきり可愛い女の子と
その裏側にある目には見えない感情までも率直に切り取ってしまいそうで切ない。
勝手に感情移入して裏側を想像しているだけなのかもしれないが、
ミリシタでまつりの世界を触れてしまうと「キャラクター」とか「アイドルの裏側」なんて
常識的な価値観こそ失礼な気がして、見えているまま信じてあげたいというか…。
合作による1分の時間制限があったゆえの率直さなのかもしれないが、
時間制限のおかげでイメージPVのような曖昧な世界観も過不足なく成り立っている。



似たような曲で、逆にダンスPVということでこちらを思い出したり。
アイドルマスター1 あずさ マスカラまつげ てってってーP


(アイドルマスター“1”ってなんだろう?)
こちらもイベント「iM@S KAKU-tail Party 3 SR」参加作で時間制限アリ。
「マスカラまつげ」から自然と表情に注目させるアップショット、揺蕩うようなスローな動きを追うロングショット、
そのどちらも際立って余韻を感じさせるつくりで、その結果か案外とイメージPVっぽい。
しかし「マスカラまつげ」は「とびきりのおしゃれして別れ話を」よりもメランコリックな曲調でもって、
女性の未練を情緒的に歌い上げる。映像の浮かびやすさも演歌的。
歌詞の中の女性は「マスカラまつげ」に代表される別れに臨むためのメイクを指して
「自虐的なのか見返したいのかわからない」と、別れを受け止めきれていない。
だから「いちばんかわいいわたし」を装っても「ここに立っているわたしはだあれ?」と空回り、
その象徴として「マスカラまつげ」が涙に濡れて「あなたの記憶 最後のわたしはみごとパンダ顔」となる。
ここで「マスカラまつげ」=「とびきりのおしゃれ」だとすると、「とびきりのおしゃれ」のなんと軽やかなことか。
もちろん「マスカラまつげ」同様の別れに対する複雑な感情が表現されてはいるものの、
それはあくまでも女の子の感情の一瞬を切り取ったに過ぎない。
情景の具体性といい、女性の未練の描き方といい、それぞれの曲(ボーカル)の年期・対象層の違いを感じる。

「とびきりのおしゃれして」を見て、何かを装って背伸びした「理想の自分」と
その対立項としてある「素の自分」のどちらを愛するか…という
少女漫画でも繰り返される切ない問いについて改めて考えたりして。
まつりにとっての「理想の自分」と「素の自分」が対立するとは限らないが、
この歌の軽やかさや強がりにはまつりのそれとはまた別の「装った自分」と「素の自分」が見え隠れする。
「マスカラまつげ」のように「ダメな私=素の自分」的なものがはっきり描かれないだけに
決着のない心許なさが10代の少女らしくて心配にもなろうというもの。
恋愛における少女の表裏に重ねて、まつりの「本質」を見ることにも見ないことにも難しさを覚えてしまった。



閑話休題。
ミリシタ開始前ということもあって動画にはイラスト+MMDのみ。
とはいえ、静止画MADといえども、多様な人物イラストや背景、文字や文字フレームまで
演出によって動きを作り、様々な動きによって歌詞などのニュアンスを表現したり視線を誘導している。
動きで感情や展開を描くため、静止画MADの画面は非常に華やかで情報量豊かだ。
しかし、それらの演出はあくまでも(歌詞の可読性の低さから考えても)装飾的で、動画の中心にはまつりがいる。
演出によってまつりはより魅力的になり、全体の華やかさが向上しても統一感は損なわれない。
(それぞれのイラストの思い出が浮かぶPならなおさら切ないことだろう)

装飾的な文字演出(キネティックタイポグラフィ?まではいかないのかな?)は静止画でなくてもできるか。
静止画MADというのは大変。


さて、初めに書いたように別れをテーマにした本作では夕暮れや夜空の花火のシークエンスが象徴的だ。
夕暮れは別れ話をする「今日」のイラストの背景と動画全体のラストに、
花火は動画イントロの風景と静止画部分のラストに用いられる。
特に花火に関しては、作品の冒頭、まつりが登場する以前に作品の雰囲気を決めるとともに、
静止画部分のラストではまつりから花火にカメラが下から上にスライドすることで
まつりの全身と爽やかな笑顔から、現実に花火を見上げるのと同じような動きで散りゆく花火へと視線を移動させる。

個人的には最初にまつりのイラストが出てくるシーンも好き。
文字の配置や大きさ、色を細かく変化させる中に、
まるで線香花火の明滅に照らされているかのように見える瞬間があってとても美しい。
(その演出が意図したものかどうかはともかく)

oshare1.png

oshare2.png
座り込んでする花火といえば線香花火。
夏の夜のぬるさと火の熱さ、火薬のにおい、夜の音とかそういうものを思い出させる。
gif動画のがわかりやすいだろうけど動画を見てほしいってことで。



.//
グリマス終了に寄せて。
  1. 2017/11/18(土) 21:00:00|
  2. ニコマス
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MAZE OF LIFE

1日に更新したつもりが投稿できてなかった…。
月1更新をしたいという気持ちで短いですがひとつ。

【二宮飛鳥誕生祭】MAZE OF LIFE もじさんP


「MAZE OF LIFE」は学園を舞台とするRPG「ペルソナQ」のOPテーマということで、
未知の冒険を前に高揚する青少年たちの姿が、まさに私の中の飛鳥のイメージと重なる。
彼女の一言、立ち姿の一回性のきらめきが動画から浮かび上がってくるようだ。


ということで、私の中の飛鳥のイメージの話。
私的な飛鳥のイメージが形成されたタイミングは、jewelries!シリーズにて募集されたカバー曲を模索したとき。
担当ではない後発のアイドルに対しては表面的な知識しかなかったため、
選曲の指標となるような彼女のパーソナリティについて吟味することが必要だった。
当時は飛鳥の声優が発表されていなかった(=個人曲がない)こと、
jewelries!003には、フレデリカ・志希・早苗・唯・周子など「ゆるい」アイドルがそろっていて、
それぞれのカバー曲を考えるにあたってアイドルごとの特異な性質(本質)に如何な差別化を図るか、
という思考も影響になっていたことも付記しておく。

その結果、私なりに見出した飛鳥の特徴は「頭でっかち」。
中二病的かつそれに自覚的で(高二病?)、賢しらなことを言うが具体的な体験に基づいた言葉に乏しい…
というのが当時獲得した印象である。まあ、先達の「中二病」アイドル・蘭子が邪気眼系であるのに対して、
飛鳥は原義的なタイプとして描かれているだけかもしれないが。


以上より、飛鳥にとってアイドルという「体験」のもつ輝きは、彼女のわずか14年という人生において
とても貴重な時間なのではないか、という感覚が常にある。
そうして、行く先も知らず迷走さえ楽しむ飛鳥の期待にあふれる心を抑えられないダンス、青春の逸る心に、
見ているだけの私までドキドキしてしまうのだ。
動画の構成も、前半は静止画を使った抑制的な演出を経て、サビに入ると一気に身体的な動きが画面を支配する。
それでいて、歌詞による飛鳥のない面描写だけは変わらないのも良い。
前述の通り、私は飛鳥の「言葉=思想」こそ彼女に備わっていたものだと考えたので、文字の演出もそのイメージに沿う。
このような青春の輝きを放つ動画に添えられる曲が青春RPG「ペルソナQ」のOP、つまり冒険の幕開けを飾る曲であり、
アイドルという処女航海にいざゆかんとする飛鳥を彩るのにこれほど相応しいものもないだろう。



参考:
「双翼の独奏歌」コミュは最高だったという話 - Dreamdancer
  1. 2017/11/09(木) 21:30:00|
  2. ニコマス
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七六五家蜘蛛の会

2ヵ月くらい前に見た動画の話を簡単に。
ミステリ~な気分だったので、タイトルでピンときたもの、
もといタイトルから内容が予想できない作品を適当に見た次第。
推理、展開、キャラクター描写など様々な楽しみがあって飽きないのがミステリ~の良いところ。



【im@s人狼】シンデレラ・マスカレイド【act.1】 隠れ里P

人狼を模したサスペンス。謎解きがメインとは言いがたいのでミステリーではないかも。
多数のアイドルを担当するプロデューサーの負担を減らすべく、
担当アイドルの“リストラ”や“専属”化についてアイドル達が匿名で希望を出し
「アイドルのリストラを肯定した者」=人狼は誰なのか推理することになる。
実際の人狼ゲームのように役職を与えられるのではなく各々が自分の意志で人狼や狂人として立ち回るため、
議論を進めるうちに互いの非を責め合い、仕事の成否や個々人の性格にまで切り込んでいく姿は
強烈なエゴイズムの発露となる。
実際にモバマスで開催されたイベントを仕事として取り上げてリアリティを確立することでそのエゴイズムは際立ち、
円形の証言台にアイドルが並ぶダンガンロンパ風の絵面も告発・対立のシビアさに拍車をかける。
この選別という残酷もまた愛や情熱の魅力ですよね~。文香の複雑さが面白い。
二次創作的なアプローチの人狼動画は、キャラクターによるメタ推理あり私怨ありの愛憎劇の部分が
人狼の駆け引きや推理要素のノイズになるため賛否が分かれがちだが、
個人的にはその種の殺伐とした愛憎劇が大好きなので思いきり楽しませてもらった。
並行して別の人狼動画も見ていたが、そちらはキャラクターの馴れ合いに重きをおくあまり
推理や駆け引きの面白みに欠けていたので、物語の謎とアイドルの個性とが密接に絡むことで
興味を持続させるサスペンス要素とアイドルの生々しさという魅力が有機的に作用する素晴らしさを改めて感じた。
ラストのオチは意見が分かれるところかもしれないが、視聴者・アイドルの両方に訪れる突然の「死」には結構ゾッとした。
幸子がカワイイところも最高。



【THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS】そして誰がいなくなるのか01 居酒屋P

こちらは打って変わって、「アイドルがドラマを演じている」という設定のミステリー。
本来のアイドルらしからぬ酷薄な言動や悲惨な殺人事件といった極端な描写に見入っているうちに、
段々と事件そのものが気になってつい最後まで見てしまうこと受けあい。
上の作品から続けて見たため「アイドルの演技」という設定は淡白にも見えるが、その性格を探っていくのもまた面白い。
殺人事件に巻き込まれるだけあって登場人物みな少しずつ疑わしいねじれた人物なので
キャラクターのカロリーもなかなか。誰にも同情できないから気持ちよく殺人事件や推理を楽しめる。
でも頑張って推理しながら読んだのにわからなかったーw
ある人物の、被害者の死因を特定したようなセリフ、兵隊の人形や凶器の処理が違うところを起点に考えていたんだけど…。
クリスティは1作しか読んだことがないもののトリックを知っている作品は多く、真相には二重にうならされました。



【アイドルマスター】七六五家蜘蛛の会 第一話【黒後家蜘蛛の会】 ヘンリーP

まず最初に、ちょっと驚くくらい好みの作品だったということ。
作品の面白さもさることながら、好みの作品を見つけたという歓喜にしばらく打ち震えていた。

視聴前はニコマスではなんか有名な作品ってイメージで、
タイトルの字面の印象から横溝正史的なドロドロの怪奇ミステリーを想像していたが180度違った。
上の作品傾向から殺伐とした内容を期待していたがこちらは人の死なないミステリー。
アイザック・アシモフの推理小説「黒後家蜘蛛の会」をモチーフに、
七六五家蜘蛛の会の会員、律子・千早・あずさ・春香・亜美が
晩餐会の余興にゲストを招いて謎を提示してもらい、それぞれに推理を披露するのが基本的な流れ。
端的な語り口と可愛いアイドルのバランスが絶妙でミステリーとしても申し分ないが
(第一話に思いきり引っかかったのが、視聴を継続した一番の決め手だろう)、
しかし特筆すべきはその構成のスマートさ。
シリーズは20分前後で導入、タイトル、メインキャラクターとゲストの紹介、謎の提示、
推理合戦、真相解明、オチまでの流れをスムーズに進行していく。
それでいて推理の方向性や会話の端々にアイドルの個性を感じさせる手腕がお見事。
アイドル達が直接事件に立ち会うのではなくあくまで娯楽として和気藹々と推理に取り組むのも特徴的。
どの謎も余興に過ぎないという軽さと、他人に相談してしまうような課題であるという重さの両義性をもち、
どの話も口当たり良く胸やけもしないが味わい深い(滋味?)。
とにかく展開にも描写にも無理がない、ストレスがないというのが美しい。
タイトルの出し方や影の付いたセリフ枠など見た目にも上品で、こんなものを描いてみたいなあと思わせる作品だった。
個人的には第五話の私怨混じりなやりとりが好き。第九話が手紙を見た瞬間わかったあたり慣れの強みを感じる。
あとはコメントでの推理合戦も、視聴者の和気藹々とした雰囲気を醸し出してくれるので
居心地の良さに一役買っているのかもしれない。ずっとここで与太話を楽しみたいと思ってしまう。
別のPさんでもいいからこの世界をあと100話くらい書いてほしいw
ちょっと振れると、ゆきねえシリーズみたいな作品になるのだろうか?



お料理つながりということで、こちらを思い出したり。

水瀬伊織の食卓 第一幕『開宴!水瀬家の晩餐』 モテナシ・マリーナP

こちらはぐるm@s!作品
家でも事務所でも孤立気味の伊織が、先輩アイドル・あずさの助言をもとに
事務所のアイドルたちと食事を通して交友を深めていく…というストーリー。
以前にも視聴したことはあったのだが、今見ると(歳をとったせいか)
アイドル達の等身大のやりとりが青春って感じで胸がいっぱいになる。
そんなアイドル達、特に伊織を熱心に見守る和食の料理人に感情移入して
泣けるようになっていたのが自分でも不思議だった。
大切な人が少しでも幸せに近づくこと、自分の仕事がその一助になれたこと、万感の想いだよね…。
こちらは1話が長いので、長い話が読みたいときに嬉しい。



//
とりあえずこんな感じ?最後はミステリ~じゃなくなってるけど。
動画の面白さに比べて感想が短いので申し訳ないけど、
視聴したときのラフな気分を反映したということでひとつ。
  1. 2017/10/05(木) 21:30:00|
  2. ニコマス(テキスト系)
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東京は夜の七時

久しぶりに速攻で感想を書き終えた。曲や演出について調べる手間が少なかったからだと思われる。
初期の毎日投稿という縛りプレイで書きたいこと書きたくないことどうでもいいこと大体書いたので気楽だ。



あずさ、夜の七時。 いとり氏


「東京は夜の七時」は1993年リリースされたピチカート・ファイヴの楽曲。
最近ではリオパラリンピックの閉会式にて椎名林檎版「東京は夜の七時」が用いられ話題となった。
(その間には野本かりあ版もあるが、ここでは割愛)
椎名林檎版の歌詞については(ピチカート版「東京は夜の七時」への)「返詞」とあるところが特徴。
ピチカート版は律子がカバーしたことでニコマスでも有名である。

アイドルマスター YOURSONGより 秋月律子 東京は夜の七時 PVバージョン? ぽりぺくんP


また、17年上半期にはデレステを使った動画などもあった。


【デレステMAD】白坂小梅 東京は夜の七時 ぶどうとう氏


コメントに「本当は怖い唄?」とあるが、ピチカート版の歌詞の解釈についてググると
実際そのような感じで捉えている人が少なくない。
夜七時の東京というきらびやかなモチーフに対して、孤独でネガティブな言葉が繰り返される。
椎名林檎版の「返詞」との対応を考えても、ピチカート版は何か空虚を抱えた歌であるのだろう。

しかし、その「返詞」である椎名林檎版にはピチカート版の「あなたに会えない寂しさ」ではなく
リオ五輪を終え、次なる東京五輪やそこで出会う「まだ見ぬ存在への期待」が込められている。
例えばピチカート版では、東京が「嘘みたいに輝く街」と虚像のように描かれているが
椎名林檎版では東京を「夢みたいに実在する都市」としている部分がわかりやすい。
あるいは、ピチカート版では「私があなたに会いにいく(が会えない)」のに対して
椎名林檎版では東京五輪の開催国という選手を招く立場として
「あなたが僕らに会いにくる(のを今か今かと東京で待っている)」という形になっている。
ざっくり言えば、東京五輪に向けたポジティブな期待の歌ということだろう。



動画にはあずさのステージシーン以外に、いくつか実写風景が挿入される。
まずは冒頭からタイトル通り夜の東京の空撮、一端あずさのステージを挟んだ後、
街のネオン看板、<結婚・適職・転職・恋愛>手相・人相占いの看板と占いの様子が連続して映される。
その後、ポーンという時報とともに再度あずさのステージが始まる。

この占いに添えられた<結婚・適職・転職・恋愛>で思い出すのがあずさのデビュー経緯だ。
私は無印コミュしか見たことがないので現行のあずさについて断言することはできないが、
無印でのデビュー理由のひとつが「運命の人に逢う(見つけてもらう)」ため有名になることだった。
積極的なのか受け身なのか判断に困るが、このステージのあずさもまた運命の人に逢うために踊っているのだろう。
(サビ前で「早く運命の人に逢いたい」と出るので改めて指摘するまでもないか。
 こちらに限らず17年上半期に選んだ『春香、一人の夜。』でも
 砂嵐の画面にわざわざ「ザッピング」と出すなど、筋道を示す意識や気遣いを感じる)
流れ的にポーンという時報の音はあずさがその動機に目覚めたことを表現しているのかな?
占いに関しては趣味というだけで、それによってデビューを決意したというコミュはなかったと思うが
そういう流れもありえなくはなさそうで面白いなーって。



さて、返詞にあるいくつかの歌詞をあらためたい。
「目的地へ一瞬で接続(アクセス)して」
「僕ら自身が扉になった」
「あなたが把手に触れれば」

運命の人に見つけてもらうのが目的であれば、返詞のあなたがアクセスする目的地とはあずさ自身のことだろう。
しかし一瞬で目的地にアクセスできるはずなのに、僕ら(=私=あずさ)はまた扉であり、
あなたには取手に触れる必要があることも示される。
現実であれば目的地とあなたの間には扉が介入するはずだが、目的地も扉はほぼ同一の存在だと考えられる。
ここで、一番最初の「目的地へ一瞬で接続(アクセス)して」に注目する。
「一瞬」「接続」といった見慣れない表現が意味するのはインターネットなどの現代技術のことで、
椎名林檎の「接続」と同様の表現は、東京事変「電波通信」という曲にも見られる。
動画では街を横断するバイクやタクシー、飛行機といった物理的な移動手段も挿入されるが、それと対比的でもある。



ダンス構成は以下の通り。
イントロ~Aメロ:Honey Heartbeat
Bメロ~サビ前:アマテラス
サビ~Cメロ前:七彩ボタン
Cメロ~大サビ:アマテラス

最初は「Honey Heartbeat」の頭から始まり、音楽と合ったダンスが当てはめられていく。
ステージを大きく使ったり飛び跳ねる動きも多いので躍動感を感じさせつつも、
コミカルな動きが随所にあるのでいわゆるダンザブルとは違った趣があずさとマッチしている。
Bメロの「アマテラス」、今まで考えたこともなかったが字幕に合わせると
人を探している(遠くに目を凝らす、周囲を見回し何度も振り返る)様子に見えてくるからすごい。
ここは「アマテラス」の歌詞も「唄が聞こえて 君に会えるのです」で、それもピッタリ。
「アマテラス」にも『ハートビート』『高鳴る胸』(何度同じことを言うのかw)って歌詞があるので、
なんとなく繋がってるのかしら。
サビは「七彩ボタン」の大胆なジャンプから。
「地球の裏側 誰か目覚める」=あなたがあずさに気付いた部分は、
「七彩ボタン」では「始めまして ぼくに 出会ってくれてありがとう」。
しかし、あずさ自身は相手が気付いたこと、あるいは出会ったことを知覚できないため、
“…何処かしら?”となる。多分。


tokyo7_1.png
可愛い!
大サビで画面が一気に広がると、この表情が映し出される。
こんな表情をしながら「早くあなたに会いたい」って全身で求めているのだと思うとたまらない。

tokyo7_2.png

tokyo7_3.png
平常時やコミュの頬に手を当てて照れる(困り笑い)のモーションを思い出させる、可愛い。
どうして「落ち着けそうにない」のかって、運命の人を待ってるからだよねえ。
すべてが可愛い。これだけで大勝利って感じある。


そういえば、天照大神は太陽神なのでニコマス的にもあずさにあっていると言えるのかも(適当)。
「アマテラス」にはみんなの憧れるアイドルという華やかな面とプロデューサーに導かれる女の子的な面の両立が、
太陽神でありながら天岩戸に隠れる逸話をもつ天照大神になぞらえられる。
そしてその表裏一体の調和が、あずさの積極的なのか受け身なのかというデビュー動機とも重なるのが面白い。
また、「アマテラス」の歌詞にも「扉開けたら君に会えるのです」と
椎名林檎版「東京は夜の七時」にあった扉に触れる部分が存在するのも良い。



動画は最後、朝焼けに照らされる街で締めくくられる。
今この時代にあずさが扉となったからには、運命の人が日本の裏側にいたとしても
きっと彼女を見初めて会いにくるはずだ…と言いたいところだが、
東京の朝焼けなのでやっぱりあずささんの運命の人はプロデューサーさんなのかなw
あずさが踏み出した瞬間に運命の人と出会えたということは
彼女が決意したことが運命の人と出会うための必要条件だったわけであり、
あずさ自身も目的地へ一瞬でアクセスしたわけでもあり。
そういう直観的な結論ってすごく好きなのであずさのシナリオ本当に好き。

どこまで意図したものかわからないが、動画に存在する複数の要素が丁寧に織り重ねられた作品であり、
何よりあずさがめちゃくちゃ可愛い作品である。眼福。



//
あずさのデビュー理由とパフォーマンスに椎名林檎版「東京は夜の七時」を重ね合わせる的確な発想に心から驚き、
同時に林檎ファンとしても、椎名林檎の「人工的で美しい東京」って感覚が好きなので、
実写のネオンの輝きを背景に踊るあずささんがとてもキラキラしてきれいで嬉しかった。
改めて言葉にすると、私から世界へ、そして再び私(、私とあなたの二人の世界)へ…
というスケールの飛躍が好きなのかな?ということに気づくきっかけにもなったので感謝。
まあ、書いていることは相変わらず動画を見ればいいことなんだけどw


以下の参考文献によると、
本来ピチカート版にあった恋愛的要素は椎名林檎版では取り除かれていたが、
再びあずさに用いられることで復活しているのがまた良いなあと思った次第。
久しぶりにあずさコミュ見たら、あずささんがPを選ぶ理由がはっきりしていて良かった。


参考文献:
『アマテラス』という楽曲について
『東京は夜の七時 -リオは朝の七時-』歌詞精読
  1. 2017/08/03(木) 21:00:00|
  2. ニコマス
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