なんか言いたくなったこと

アイドルマスターを中心に、余計なことを書く。

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イヴの断片

美希・アナスタシア 『イヴの断片』 PV あとりえP


これは20選だわ(来期)…ってくらい、夢中になって繰り返して見ている。
ダンスもめちゃくちゃ気持ちいい…。



美希・アナスタシア(以下アーニャ)という異色の組み合わせのPV。
デレマス(ゲーム)では一応765プロのアイドルも登場するが
デレアニでも別プロダクション扱い、ミリマスと比べれば関係などあってないようなものなので、
美希とアーニャに何かがあるような映像を提示されても素直には理解しがたい。
しかしそこに、曲の世界観に合わせて「イヴ(アーニャ)を強く求めるアダム(美希)」という物語性を添えることで、
PVはドラマやミュージカルとなり、ファジーな美希とアーニャの関係にあれやこれやと妄想が掻き立てられる。
私は掻き立てられました。


現状アーニャにはG4Uしか映像がない。
PVにおいても、あとりえPの手腕でもって情感込めて踊りたおす美希と並べれば
アーニャのシーンは静的なものに留まっている。
それは単にG4Uだからというだけではなく、G4Uという狭い世界しか持たない彼女の動作が
さらに微小な瞼や口元の開閉、視線の動きのみに制限されているからだ。
アーニャのもつG4Uという狭い映像世界、そこからさらに制限されたわずかの動作は
彼女が「特殊な制限下」にあること、不自由感へと転化されていく。
あとりえPはG4Uを多用するPに数えられると思うが、
今までのモノローグ的な利用は、アイドルとその関係性の描写による拡張、二人の世界の深化であった。
しかしそれとは異なった、G4U「しかない」というアーニャの特殊な状況は、
映像=世界の自由度が高い美希と比べて世界観の限定されたアーニャの不自由の表現となっている。
そして、その世界観に基づけば、美希の力強いダンスは「囚われた」アーニャへの情熱へと昇華される。
画面の大きく空いたキャラ配置による不足感、
その空白を越えて交わされる二人の視線や距離感といった映像表現や
アーニャのG4U縛りという邂逅の不可能性が裏打ちされるからこそ、
美希のダンスは遥か彼方への情熱を秘めて力強さを露わにする。

アイドルの視線がP(視聴者)に向けられるPVと比較しても、
今回はダンスやG4Uに込められた感情が美希・アーニャ間の関係として
あくまでも画面の中でやりとりが完結する。
それを視聴者が眺めるという形はまさにドラマであり、
それは世界の拡張ではなく世界観の拡張となるだろう。
(あとりえP過去作のG4Uをモノローグ的に感じるのは、よくセリフが使われている影響かもしれない)

「イヴの断片」はアニメの挿入歌なので、アニメを知っていればその登場人物の神話的な関係性を、
知らずとも歌詞のイヴやアダムといったキリスト教的世界観に基づいた関係性を
美希とアーニャに照らし合わせることもできるだろう。

私は創聖の方は見ていたのでそちらの先入観に基づいてますが。
アーニャが登場するシーンは主に、
現在もしくは特殊な時間変化を示す場として時計台のあるお城(以下シンデレラ城)と
現在に転生する前の過去生(前世)を示すエターナルビッグツリー(G4Uでは大きな木の下)ステージになる。
(一応美希と裸っぽい謎空間でのシーンもあるけど、過去生の延長ってことでw)

eve8.png
エターナルビッグツリーはOFAにも存在するため、美希・アーニャが共有しているステージ。
美希・アーニャともに衣装を制服でそろえているのでなんとなつながりがあるような雰囲気。
同じ制服じゃないから別の意味があるのかな。
美希がネクタイでアーニャがリボンなのがアダムとイヴの割り振りと思えないこともない?
また、大樹→世界樹からも神話的世界観を連想するのもあるだろう。
世界樹はキリスト教じゃないけど西洋文化だし気にするな。
過去から現在へ、という時間経過のイメージには時計の絵がダイレクトにある。



ただし、アーニャの映像が制限されているという先入観があればの話なので、
その前提を忘れて映像や動作の少なさを(アーニャの)意図と考えるならば、
シンデレラ城やドレス姿で美希を「待つ」彼女はまるで支配者のように優雅でもある。
いつかこのアーニャのモデルでもダンスモーションが登場したら、全然違う物語に見えるのかしら。

実際、後ろ暗い歌詞に合わせてアーニャの口元のアップが映されると、
アーニャに悪いことが起こったのか、アーニャが悪い存在なのか、
少ない動作のファジーさのせいで意味深に見えてくる。
765では貴音がその出自や外見の特異さに注目されるが、
346では日露ハーフで銀髪碧眼というアーニャの外見的な特徴が
ここでは神秘性をたたえた「追い求められるイヴ」たらんとしている。
アーニャの外見は、例えば島村さんでは代用不可能な神秘性でもって
曲の世界観をさらに強固なものとする。

eve15.png
サムネ美しい。サムネ一選やね…。
なんでアーニゃなのか、過去生とか言ってもなんとなく納得してしまう超越的な佇まいにあるのかなーとか。
これだけで神秘的な空気というか、ドラマの説得力がある。
それが過ぎるので、もしや何か企んでいるのでは…と疑いたくなるのかもw
特に本作はダンスや表情での感情表現を雪歩・真美にも仮託しながら激しく動く美希と
静かに微笑んで佇むだけのお姫様のようなアーニャが対比となるため、
アーニャの神秘性に比べると美希って普通だな、とさえ感じるほどだ。
モデルを見慣れているのもあるけど、美希が普通って!すごい感覚。


G4U制限という先入観がなければ、あるいはアーニゃが美希を翻弄する悪女のようにもw
というか、最後に出るのが「The story of Eve is not over…」、
やっと同じ画面内で正面から相対したラストがシンデレラ城であるなど、
歌詞は美希視点のようだけれど、主人公(?)はイヴであるアーニャなのだろうか。

美希視点の歌詞という点については、

eve14.png
「見つめてほしい 見ないでほしい」などの歌詞シンクロから。
この雪歩の部分、ものすごく自然にあわせてくるから意表を突かれた。

ダンスについてはアーニャと比較して力強いとしか言っていないけれど、
正確には美希(雪歩・真美)だけでも強弱があり繊細な表現を可能にしている。
美希一人で何度も強弱を繰り返さず、雪歩に切ない表情を、真美に強気な表情を少しずつ分ける、
例えば雪歩に切ない表情をさせることでストレートに切なさを伝えながらも
美希本人の強気な印象は削がないままダンスの力強さを維持することができるのだろうか。
美希が強気も弱気も見せると見慣れちゃうし、衣装が細かく変化することで
美希の方では常に新鮮な、動的なイメージが保たれている。
変化する美希としないアーニャというか、美希は帽子や衣装も極端に変わり続ける。


eve1.png
eve2.png
まず最初は僕=アダム(美希)と君=イヴ(アーニャ)という「二人の関係」を提示するため、
まったく異なるステージ・衣装の映像にひとつのエフェクト(粒子)がつなげられる。場面転換としてもスムーズ。
歌に入るとまずは歌詞と主人公格を合わせるため(?)雪歩・真美なしで美希ソロ。
照明がまぶしくとも奥には影が潜む解放感のない屋内ステージで険しい表情をする美希と
自然と陽光に満ちたステージで緩やかな表情をするアーニャは、
世界が違うという先入観がなくとも目に見えてアンバランスだ。

eve3.png
「(アダムがイヴを)千年(という長い時間を越えて)求める」という歌詞にて、美希のG4Uシーンが挿入される。
過去生を表す大樹ステージではなく、街角や私服が現代的な印象を与えるのでこれが現生(千年後)なのかなーと。
表情が穏やかなのはまだ過去を思い出してないとかそんなの。
ただ、この後から雪歩・真美が美希と同じステージに立つので、
ゆきまみは美希の過去からの記憶とかそういう感じで
だから真美がルビーヘッドティカとか神秘的な装飾をつけてるのかも(曖昧)。

eve4.png
「空に届くことはない」の「空」でアーニャの映像(伏し目は睫毛好きな私の趣味)。

eve5.png
からの、天上のアーニャを見上げ手を伸ばすような、アーニャから見下ろされるような俯瞰ショット。
こんなアングルもあるのかー。

eve6.png
eve7.png
間奏での背中つなぎの美しさよ。
歩き出そうというシーンから歩き出すシーンに移るのも見事で、
ここでの遠近感(視点)の変化も、美希に近づくことエターナルビッグツリーでの美希がより根本に近い印象になる。
ここだけではなく3:48~とか、アングルやモーションによる上(過去生)下(現在)、
遠近の描写は随所に仕込まれている。
PV頭での、シンデレラ城→顔を上げる雪歩のシークエンスもそういう意味があるのかも。
カメラのアップでは強い表情を向ける相手を、アップからロングへの移行ではそのさらに先にある存在を、
ロングでは空いた空間の頼りなさによってアーニャを感じるだろう。
美希だけではなくアーニャも、限られた視線の演技で正面や遠くを見つめることで、
その空間の先にいるであろう美希の存在を伝えてくれる。

eve15.png
改めて美しいサムネ、画面の左に空間が空いており、視線が見るその先に美希がいるはずだ。

また、当然だがアーニャと同じ空間に立つのは美希に限られ、
その回数は多くても3回、エターナルビッグツリーでの背中合わせの過去生シーン、
二人が裸っぽい謎空間(ただし同じ画面には映らない)、現生と思しきシンデレラ城で相対するシーンだ。

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二人が寄り添いあう過去生シーンの直前、「恋人」と呼びかけながら
美希が手を伸ばすモーションを反復することで、彼女の強い思いが語られる。
大きな帽子が同じが目立つのは伏線?

eve9.png
過去生のシーンが終わると途端にシンデレラ城の鐘が鳴り、時計の画が挿入される。
時計の画やシンデレラ城を司るのがアーニャなので、
やはり時間変化に関する優位があるのはアーニャなのかな?で、それが天使にも悪魔にもとれると。
この流れで再び美希ソロに入るのも二人の関係の強調か。
丁寧に二人の関係が映像で明確化された後に、

eve11.png
アーニャの切ない表情、

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美希の切ない表情など、ここ一番の勝負どころとばかりに改めて感情的な映像が盛り込まれる。
ダンスや歌でも感情表現がなされる美希とは異なり、アーニャの感情が見える表情はここにしかない。
ただ、ここをわざわざフィルム調にしたり、時計が燃えるような、青ざめて逆回りする演出など、
単に転生しただけとは思えない演出も多い。
美希の映像は色褪せないからアーニャに先立たれたとかそういうあれでもいいのかな?
ラスサビの「謎めくイヴ」は、セピアのアーニャを経てシンデレラ城のアーニャを
転生後の未知の存在と形容するとか。しないとか。

eve13.png
触れ合えない二人に代わるかのように手を重ねるゆきまみ。美しくも物悲しい色合い。

eve15.png
お気に入りか。
上述したような視線と空間のやりとりを経て、遠くを見つめるこのシーンに「僕が必要なんだね」という歌詞が供され、
次いで出てくる美希には(帽子ではなく)ティアラとアーニャの瞳を思わせるティアドロップリングがはめられている。
しかしG4U街角ステージの美希の指には何もなく、関係の白紙化、すなわち現生への転生が暗示される。
爪が水色なのは偶然かな?
(関係ないけど、アーニャが弱い人には見えないから、ここで目を細める意味が良いようにも悪いようにもとれるし
 歌詞もアーニャのセリフに聞こえてくるんだよなぁw
 カメラがアーニャに近寄っている(僕視点のカメラっぽい)ので多分違うんだとは思うけど…。
 この後に、セピアのアーニゃを受けて、わざわざ黒背景で美希が顔をしかめるのもよくわからないし)

eve16.png
そしてついにラスト、過去生とは違う新しいステージに移り、衣装もバラバラになっているため、
現生にて新たな境遇の二人が初めて出会ったかのようなシーンに辿り着く。
ここでようやく、PV内では初めて「同じ空間」で「正面から向き合う」二人の画。
この画にあふれる「奇妙」かつ「満たされた空間」の美しさが、
なによりこの先の物語への期待を否応なく高めてくれるだろう。
橋(水=境界を越えて場をつなぐもの)の上での出会い、ってのもいい感じ。映像の都合かもしれないけど。
一本のシナリオがあるなら読んでみたいナー。


勝手にアニメのイメージで過去生とか書いたけど大丈夫かな。
熱いダンスと歌詞のシンクロに添うのが一番無理のない見方だとは思うが、
もともとゲーム通りに見ると違和感があるからこその物語性のファジーさを
はしたなくも手を変え品を変え楽しんでいる。だから何度見ても飽きない。
あと20選はまだ1個も選んでない。来期のは1個選べたね…。
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  1. 2015/07/06(月) 23:30:00|
  2. ニコマス
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