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なんか言いたくなったこと

アイドルマスターを中心に、余計なことを書く。

とびきりのおしゃれして

【YE4RS単品】とびきりのおしゃれ【徳川まつり】 戸次P

容量の問題でミリシタはすでに消してしまったが、少なくともグリマスよりは楽しかったし曲も新鮮だった。
(新しいスマホを買ったらまたダウンロードすると思う)
ミリに対してアンチ的なスタンスをとる傾向がある方なので心もちアイドルたちにも
心理的な距離をおいているが、姫は面白いかもって感じで。名前がごつい。

私の姉も「私のことを姫って呼んでいいよ」と言ってのけるタイプだったので
「自称・姫」に対して親しみがあるというのがひとつ。
細切れのコミュから見える、キャラクターに基づいた完璧超人ぶりにおののいたのがひとつ。



そんなまつりを主役とした今回の動画は、15年P合作「YE4RS」、春夏秋冬の夏をテーマにした作品。
「とびきりのおしゃれして別れ話を」という曲名通り、
夏の盛りではなく夕暮れから夜にかけての、終わりの予感が漂う名残惜しさの時間で彩られる。
映像と歌が一直線上にあるような動画では、とびきり可愛い女の子と
その裏側にある目には見えない感情までも率直に切り取ってしまいそうで切ない。
勝手に感情移入して裏側を想像しているだけなのかもしれないが、
ミリシタでまつりの世界を触れてしまうと「キャラクター」とか「アイドルの裏側」なんて
常識的な価値観こそ失礼な気がして、見えているまま信じてあげたいというか…。
合作による1分の時間制限があったゆえの率直さなのかもしれないが、
時間制限のおかげでイメージPVのような曖昧な世界観も過不足なく成り立っている。



似たような曲で、逆にダンスPVということでこちらを思い出したり。
アイドルマスター1 あずさ マスカラまつげ てってってーP


(アイドルマスター“1”ってなんだろう?)
こちらもイベント「iM@S KAKU-tail Party 3 SR」参加作で時間制限アリ。
「マスカラまつげ」から自然と表情に注目させるアップショット、揺蕩うようなスローな動きを追うロングショット、
そのどちらも際立って余韻を感じさせるつくりで、その結果か案外とイメージPVっぽい。
しかし「マスカラまつげ」は「とびきりのおしゃれして別れ話を」よりもメランコリックな曲調でもって、
女性の未練を情緒的に歌い上げる。映像の浮かびやすさも演歌的。
歌詞の中の女性は「マスカラまつげ」に代表される別れに臨むためのメイクを指して
「自虐的なのか見返したいのかわからない」と、別れを受け止めきれていない。
だから「いちばんかわいいわたし」を装っても「ここに立っているわたしはだあれ?」と空回り、
その象徴として「マスカラまつげ」が涙に濡れて「あなたの記憶 最後のわたしはみごとパンダ顔」となる。
ここで「マスカラまつげ」=「とびきりのおしゃれ」だとすると、「とびきりのおしゃれ」のなんと軽やかなことか。
もちろん「マスカラまつげ」同様の別れに対する複雑な感情が表現されてはいるものの、
それはあくまでも女の子の感情の一瞬を切り取ったに過ぎない。
情景の具体性といい、女性の未練の描き方といい、それぞれの曲(ボーカル)の年期・対象層の違いを感じる。

「とびきりのおしゃれして」を見て、何かを装って背伸びした「理想の自分」と
その対立項としてある「素の自分」のどちらを愛するか…という
少女漫画でも繰り返される切ない問いについて改めて考えたりして。
まつりにとっての「理想の自分」と「素の自分」が対立するとは限らないが、
この歌の軽やかさや強がりにはまつりのそれとはまた別の「装った自分」と「素の自分」が見え隠れする。
「マスカラまつげ」のように「ダメな私=素の自分」的なものがはっきり描かれないだけに
決着のない心許なさが10代の少女らしくて心配にもなろうというもの。
恋愛における少女の表裏に重ねて、まつりの「本質」を見ることにも見ないことにも難しさを覚えてしまった。



閑話休題。
ミリシタ開始前ということもあって動画にはイラスト+MMDのみ。
とはいえ、静止画MADといえども、多様な人物イラストや背景、文字や文字フレームまで
演出によって動きを作り、様々な動きによって歌詞などのニュアンスを表現したり視線を誘導している。
動きで感情や展開を描くため、静止画MADの画面は非常に華やかで情報量豊かだ。
しかし、それらの演出はあくまでも(歌詞の可読性の低さから考えても)装飾的で、動画の中心にはまつりがいる。
演出によってまつりはより魅力的になり、全体の華やかさが向上しても統一感は損なわれない。
(それぞれのイラストの思い出が浮かぶPならなおさら切ないことだろう)

装飾的な文字演出(キネティックタイポグラフィ?まではいかないのかな?)は静止画でなくてもできるか。
静止画MADというのは大変。


さて、初めに書いたように別れをテーマにした本作では夕暮れや夜空の花火のシークエンスが象徴的だ。
夕暮れは別れ話をする「今日」のイラストの背景と動画全体のラストに、
花火は動画イントロの風景と静止画部分のラストに用いられる。
特に花火に関しては、作品の冒頭、まつりが登場する以前に作品の雰囲気を決めるとともに、
静止画部分のラストではまつりから花火にカメラが下から上にスライドすることで
まつりの全身と爽やかな笑顔から、現実に花火を見上げるのと同じような動きで散りゆく花火へと視線を移動させる。

個人的には最初にまつりのイラストが出てくるシーンも好き。
文字の配置や大きさ、色を細かく変化させる中に、
まるで線香花火の明滅に照らされているかのように見える瞬間があってとても美しい。
(その演出が意図したものかどうかはともかく)

oshare1.png

oshare2.png
座り込んでする花火といえば線香花火。
夏の夜のぬるさと火の熱さ、火薬のにおい、夜の音とかそういうものを思い出させる。
gif動画のがわかりやすいだろうけど動画を見てほしいってことで。



.//
グリマス終了に寄せて。
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  1. 2017/11/18(土) 21:00:00|
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なんか言いたくなったこと とびきりのおしゃれして てってってーP アイドルマスター1 あずさ マスカラまつげ 08年10月23日 23時36分 【ニコニコ動画】アイドルマスター1 あずさ マスカラまつげ いつも楽しく拝見している、『なんか言いたくなったこと』のみな川さん(いま、ニコマス動画についていちばん、熱くて濃い記事を書かれるブロガーでしょう)が、上記の...
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