なんか言いたくなったこと

アイドルマスターを中心に、余計なことを書く。

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ホットなジュース

寝てなくて疲れてて、短時間でいいから心を休ませたい…ってときに、
ゆきいおで検索してトップにあった動画。
特にゆきいおが好きとかそういうわけではないです。


ホットなジュース【ノベマス短編】 ビンゴP


始まりからジャジーで、再生時間が短いながらもOPというか扉絵的なイントロがあるのも品があって良い。
サムネがそのイントロに当たるのだが、机の下、カップの隙間から
ちょこんと二人の眼やピンクのリボンがのぞいて妙に可愛い。
ジャズでアヴァンティ(ラジオ番組)が好きだったことを思い出してみたり。
(それくらいしかジャズ的なものに触れる機会がなかっただけだが…、
 感想を書くにあたって知ったのですが、ラジオはすでに終了していたんですね)
というわけで始まってすぐ好感を抱いたのだが、
内容もドラマチックな騒動が起きるのではなく穏やかで些細なやりとりのみ、
それでいてほんのりときめきというか、浮き足立つような後味のラストになっている。
疲れてる以上に時間がなかったので、見終わった後も延々煩悶するのとは少し違った
優しい味わいがちょうど良かった。
そのほんのりときめき具合が癖になって、以降疲労を感じたときに何度も視聴させていただいた。
自分でいうのも恥ずかしいがラブストーリー好きなので…。

内容については、まず始まりの
「おはよう。」「おはよう。」
というだけの会話が、たった2分の動画にあるのが面白かった。
実生活でも挨拶はコミュニケーションの導入になる礼儀なので、
話としてスムーズではないかもしれないがリアルなテンポに感じられた。
そのようにゆったりとした空気を醸し出すゆきいおの関係でも、
伊織の雪歩に対する態度の柔らかさは際立っている。
それが伊織の好意のなせるわざだと気づけば
(「ゆきいお」だから当然なわけだが、ゆきいおに関してイメージがなかったもので)、
伊織のあくまで「普通」の受け答えでさえいじらしい。
ツッコミ役をこなして感情を波を露わにするわけでもなく、むしろ努めて冷静に話しているだけ、
という伊織の姿が新鮮ながらも日常風景っぽく、ほんのりときめきw

『ゆきほさん』シリーズの感想を書きながら考えていたのだが、私のいう「日常」は
私が自分の経験と照らし合わせて覚えがあるときに「日常」っぽいと捉えているだけなので、
人によってはどうなのか保証はできない。
逆に言えば他人が「日常」と言ったって私に馴染みがなければそれは「日常」とは思えないわけで、
まぁ改めて言うまでもないかもしれないが念のため。
だからこそ「日常」っぽいと思ったものには、郷愁を含んだ愛着がわいてしまうのだろう。

閑話休題。
たった2分の動画では周囲に騒動が起こりようもなく、
伊織が雪歩に翻弄されつつも、表面上は伊織も二人の関係も穏やかさを保ったまま動画は終わる。
その表面をなんとか取り繕った伊織を見ていると、導入の挨拶の無難さと併せても
もしかしてこの世界の伊織の「日常」はこのくらい呑気な日々と姿勢でできているのかしら、と気になった。
戸惑いつつも出た「ああ、うん。行ってらっしゃい。」というセリフ自体は
二人の間では珍しくもないんだろうなーとか…想像すると、
(声優さんの演技がないせいかもしれないが)すごく「普通」の「友達」らしい会話だ。
伊織の「日常」、感情を抑制する態度に共感するとともに、
伊織のこれからや抱えた疑問についてもふとした瞬間考えてしまって、
自然と味わい深い作品になっていった。
動画説明文にもある通り「想像の余地を残すようなラスト」なのだが、
短くあっさりした動画はあっという間に過ぎ去って何が起こったのか把握しきれないため、
かえって出来事の衝撃が増すようだ。
表面的には衝撃というほどでもないだろうが、
きっとこの動画が終わっても伊織は悶々としてしまうのだろう…という気持ちを思って、
私もそわそわしてつい二度三度と動画を見てしまったのかもしれない。


hotjuice.png
『ゆきほさん』の雪歩と同じく、ちょっと小悪魔はいってる雪歩?w
内面描写のない(他者視点で描かれる)雪歩が実は好きなのかも。
伊織のじわじわとした表情の変化も無印立ち絵ならではのコミカルな愛らしさがあって、
めちゃくちゃ切ないワンシーンというよりちょっとした日常のドツボみたいな。





私は雪歩と伊織は「アイマスキャラ」としてではなくそれぞれ好きで
別段ゆきいお、百合・カップリングを通して楽しみたいとは思わないタイプだが、
まあでも、可愛い子が仲良くしているのはハッピーだし。ラブストーリーらぶだし。
あ、ノベマスでこういうほのぼの?リリカルなラブストーリー見たいかも…。


2014年大晦日に予約投稿したつもりが下書きのままになってた><
昨年はお疲れ様でしたー今年も楽しい年にしましょー。
私は年明け早々モバマスで幸子が引けたので最高の一年になりそう!やったー!
  1. 2015/01/01(木) 22:30:00|
  2. ニコマス(テキスト系)
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ゆきほさん

メリークリスマス&ハッピーバースディ雪歩!

ゆきほさん 1食目-メンチカツとゆきほさん- しゅうまいP


ゆきほさん 2食目-らーめんとゆきほさん-


ゆきほさん 3食目-抹茶ロールとゆきほさん-


雪歩がとても可愛かったです!オススメ!!!
どの動画のどのキャラクターも可愛かったが、最新話かつお気に入りの3話について少し。
ネタバレありますのでご注意をお願いします。



『ゆきほさん』シリーズは現在ヤングジャンプで連載中の漫画「もぐささん」のパロディ。
一見お淑やかで可憐な雪歩が、
実は運動部男子でも食べきれないような量をぺろりと平らげる大食漢で…というコメディ。
(お淑やかと大食いは対立するものなのか?w)
『ゆきほさん』シリーズはまず、そんな雪歩の食事シーンを魅力10割増しで表現してくれる
しゅうまいP手描きイラストや改変立ち絵が素晴らしい。
周囲の人物が雪歩の思い切りのよい食べっぷり、
美味しそうに食べる姿や幸せそうな笑顔に好ましく思うのも納得!な雪歩の可愛さが、
イラストの力でビシバシ伝わってくる…!
“飯テロ”タグの通り食べ物そのものの写真も大変目に毒なのだが、
本動画に限らず「実際に体験すること」の難しいグルメ物にあっては、
美味しそうな料理を食べて幸せになるキャラクターを見ることで「食べることの幸福」を感じることができた。
ゲームの雪歩も焼き肉好きであったりお茶のために仕事を抜けたりと
案外食に対して積極的なので意外とありな設定かと。
なにより、自分の好きなものについて一生懸命に語り、堪能する雪歩は可愛い!最高!


さて、最新話の3話では、雪歩とともに真が主役。
2話で雪歩のワンピースを借りた真だったが、ファスナーがあげられず春香にからかわれ
ついにダイエットを決意する…のが3話の大筋。
憧れのワンピースのためにと張り切ったは良いものの、
運動しながら食事量も減らすダイエットは肉体・精神的にも負担が大きい様子。
yukiho3-1.png
yukiho3-2.png
yukiho3-3.png
yukiho3-4.png
間違いなくこれが一番負担です。ダイエットしている真に対して、この悪魔の所業!w
でも、目もきらきら輝いていて本当に可愛いのが悔しい。
この後の真もめちゃ可愛いので必見ですよ、必見!

そもそもゲームでもダイエットどころか自らを貧相と称する雪歩がおかしいのであって、
本来この時期の女子高生は大抵がダイエットに励んでますよ!太る時期なんだよ!!!
私自身も部活動と並行したダイエットで非常に苦しんだ覚えがあるので、
食事を減らしつつ運動する真を、それが健康に良くないとわかっていても褒めてあげたくなる…。
あとそんな真(というか私)とは逆に、心行くくまで食べて痩せている雪歩には嫉妬を禁じ得ないw

美味しそうな食べ物とそれを美味しそうに食べるキャラクターの魅力だけでなく、
「女の子たちの日常」としても味わい深いものがある。
ダイエットする真、真をからかう春香と真面目に心配したりツッコんだりの千早、
そして美味しいものに誘惑され食べ尽くす雪歩。
セリフ枠の名前部分なんかもそれぞれ個性が出るよう工夫されていて、
登場人物たちはもちろん単体で可愛いキャラクターとして成り立っている。
そこに日常における掛け合いの妙が加わることでキャラクターの魅力はより深みを増し、
彼女らの織りなす風景にさえ愛着がわいてくる。
ダイエットあるある(?)的な面白さ含め、アイドルたちのやりとりが女の子っぽさ抜群で好き。
あるいは、ダイエットのため食事を減らすことについて母親に丁寧に感謝とお詫びを伝える真であったり、
真母は娘の気持ちを理解するのに対して真父はトレーニングだと誤解(正解?w)してしまう、
ほんの少しだけズレた、けれど既視感のあるやりとりが微笑ましい。
(既視感というのは、「父と娘の擦れ違い、を完璧に理解し見守る母」という構図も
 ゲームにおける雪歩と父、母の関係にも共通するあるあるだよな、と…)

アイドルたちが楽しそうだからこそ、
動画で描かれる「食事」や「ダイエット」もそんなに悪くないものに思えてくる。
私は雪歩ともPとも違って食べることや太ること、加えてダイエットも好きではない(死ぬほど嫌いという意味です)。
特に太ることとダイエットは常に逼迫した状況とセットだったので
劇マスの可奈なんかを見ていると「ダイエットしなきゃ…」と心底気落ちしてしまうw
(というか多分、私の場合は自己否定とか自己嫌悪に直結しているんだと思います)
しかし、『ゆきほさん』のアイドルたちが食べたり食べなかったりしている様子は
その魅力的なキャラクターのおかげでいつも愉快で、それだけでも目から鱗な体験だった。
女の子たちがきゃっきゃうふふとグルメやスイーツ、ダイエットに戯れる様子って
こんなに軽くて可愛いモノだったんだなー…。私ももっとポジティブにダイエットしよう。
ダイエット系の話題は否応なくナーバスになるので、
それがこんなに明るく、素直に可愛いと受け止められるのがなかなか衝撃的でした。


ついでに、3話「抹茶ロール」というのがまた雪歩にピッタリなお菓子だ。
“抹茶”と“ふわふわ”のスポンジの組み合わせで
無印コミュの「(抹茶の)泡がふわっとして美味しいんですよっ」というセリフを思い出した。
というか雪歩のコミュは、弱々しい第一印象に反して
焼肉とか餃子とか鍋とか結構がっつりした食べ物の話題が散見されるけど、
他のアイドルでもそうなのかな?


yukiho3-5.png
大食いの子が可愛いとも可愛くないとも思わないが、
可愛い子がたくさん食べてるのは可愛いなって思った。雪歩可愛い。



ダイエット系の話は自身の思い出がありあまっているので、
…そして現在進行形で積み重ねられているので、いろいろ下らないことまで書いてしまった。
いやでも、そういうネガティブなものを払拭してくれるほど、可愛い以上に心に残る動画だった。
  1. 2014/12/24(水) 23:59:59|
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スマ歩

スマ歩【NovelsM@ster短編】 こたつにアイスにみかんP

まったくの私事ですが、実家に帰ったら母がスマホデビューしたい!というので買い物に付き合わされ
無事アイフォンを買いました。契約プランや操作方法を教えるのつらい…。

ということでスマ歩。
このネタ?はいろんなところで見かけたけれど、アイマスでは可愛い雪歩ことスマ歩のタイトル勝ちだと思う。
雪歩は名前の語感からいいですなー。可愛い。
逐一ツッコミを忘れない伊織と気弱なくせにマイペースな雪歩の掛け合いも面白く、
なんだかんだと伊織が振り回されたりスマ歩の方が気を遣われてるのが、らしいとは思うけど主客転倒で笑ってしまう。
いおゆきというか伊織と雪歩のコンビが好きなんだけど悲しいかなあまり人気がないらしいので
もっと増えるといいなー。和洋のお嬢様って感じも可愛い。


見ていて少し立ち絵の大きさなのか伊織と雪歩の頭の大きさの差が気になったのだが、
雪歩誕生祭 ばんびーの パジャマP

ちょっと思い出したので。可愛い。
改変元モデルの兼ね合いかもしれないが、こちらの雪歩は足が長く頭身高めで、体つきからお姉さんな感じが素敵。
そもそも足長く見せるためにミニスカ有能生足最高なのにニーハイの絶対領域が多過ぎる…。
本当は伊織153cmの雪歩155cmなので身長差が大きいのかもだけど
(雪歩のウェストと伊織のアンダーバストあたりが同じ位置だしw)、
「かっこいいゆきぽ作りたかった」とのことなのでこれはこれで。


【ゆきいお】 GO MY WAY!! 【可愛い】 pawaP

公式だとこんな感じ。可愛い。
pawaPがオーナーを務めるゆきいお&いおゆきコミュはこちら!→【ニコニコミュニティ】ゆきいお & いおゆき



愛フォンは目覚ましに役立ちそうだなー。あいゆき?も好き。雪歩がいればまあ、なんでも…。
  1. 2013/12/30(月) 23:30:30|
  2. ニコマス(テキスト系)
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ヤヨイはドゥエリストのようです 悪魔城ドラキュラ?

昨日がなはるがなはると書いたので。
ネタバレがあるので気をつけてください。

第七次ウソm@s遅刻 ヤヨイはドゥエリストのようです 悪魔城ドラキュラ? くぴP

悪魔城ドラキュラは名前だけ知ってる。つまりゲームについては何も知らない。
ゲームパロは元ネタがほとんどわからないため手が付けにくいジャンル…
だったけど、タイトルが面白くてで思わず見てしまった。

『ヤヨイはドゥエリストのようです』
「ドゥエリスト」とは何なのかよくわからなかったが、
やよいが「ドゥエリスト」と口にする様を想像すると、
「夢をみてれぅ~」のように言い間違えて噛んでじゃったみたいでおかしかったw
ζ*'ヮ')ζ<どぅえりすと!

伝わるだろうか、私の胸を打った舌足らず感が。
やよいが言うとタイトルだけで面白くなるからずるいw
見るまでは「ドゥエリスト」=遊戯王バンパイアハンターのこと?と想像していたが、
正しくは動画中に出てくるTASプレイヤーのことなのかな?
TASが出てくるとは思いもよらず、いきなりゲーム画面!TAS!勝利!の流れには
驚きつつ気持ちよく笑わせてもらった。

TASと同じくテンポよく展開される物語は、わからないネタもフィーリングと勢いで楽しめた。
突如復活する悪魔城の主・ハルルツェペシュ(サムネが格好良い)、
バンパイアハンターの末裔として、一族の命運をかけて戦うやよい、
ハルルツェペシュを封印する(?)能力を持つため命を狙われる巫女・伊織。
(ちょっと間違ってるかも…バンパイアと巫女って面白い食い合わせですね)
設定こそロマンと重厚感漂うが、
動画にて繰り広げられるやよいおりの会話はどこまでもゆるく可愛く、
かと思えば、吸血鬼と戦う使命のせいかやよいが妙に強引で
やよいおりを強襲する人狼・響との戦闘も元気いっぱい破天荒にクリア。
ていうかTAS。

TASといえども、ゲーム内のキャラクターはMMDを用いてやよいや響に変更されていたりと
芸が細かい。
yayoD.png
やよいっち強すぎんよー
TASの(なんだこれ…)感すごく好き。

あと個人的に好きな部分。
yayoD4.png
yayoD2.png
yayoD3.png
ゲーム内で撃破され、そのまま落下して響のモノローグに移る流れが好き。

このようにストーリーと同じくらい演出が楽しい。
私は映像作品が苦手で、自分の理解速度と映像の速度が噛み合わないのが苦手要因のひとつなのだが、
次々入れ替わるBGMに乗ってさくさく場面が転換され、アップテンポで見やすいリズムが作られている。
そこに画のこだわりはもちろん、文字も映像の一部として魅せるオシャレかつ丁寧な演出で
見た目にも飽きが来ないよう間を挟むのに、
ラストは突然(鋭いSEとともに)tobecontinued...と幕が閉じられ、
期待高くも予断を許さない引きのせいで、ついつい続きが気になってしまう。
ζ*'ヮ')ζ<かんきゅうのあつかいがたくみで、すっごくひきこまれましたー!


yayoD5.png
人狼響。可愛い。背景のフォントも完璧。
この一枚だけで響のキャラクターがわかるw



ラストの勢いは、がなはる普及委員会(くぴP)の別作品である
『がなはるっ!』第一話 我那覇くんと春香さんめぐりあい深夜編

こちらの方が、物語が進んでいる分キャラクターの魅力が発揮され、より引き込まれる。
というか、こちらは続きものだしね。
2グラの立ち絵ながら設定はSP準拠ということで、
春香に恋した961プロ所属の響が、春香と同じ765プロの真に相談して
春香と両想いに…なるために、まずは仲良くなろうと奮闘するストーリー。
王道の展開がオシャレな演出に彩られ、一段と魅力的な味わいになっている。
あと2グラのシャレオツ感ハンパない。ギャクしてても綺麗。
響は可愛いなぁ!!!

アタックを繰り返す響が、しかし恋に奥手だったり乙女チックな理想を夢見たりと
猪突猛進だが女の子らしく、そのギャップがたまらない。
がなはるがなかなか進展しないせいで、ひびまこになりかけてる気がしないでもないけどw
それもまた少女漫画の王道だし、何より大好きな春香と仲良くなるため一生懸命空回る響が
めちゃくちゃ可愛くてなでなでしたくなるので繰り返し見てはニヤニヤしている。
キャラが可愛くしっかりコメディなので、百合が苦手な人でも見やすそう?

千早が登場した瞬間、コメントが「ああーw」ってなるのが面白かったw
ひびたかも好きです。
…頑張れがなはる!


映像のことがわからないから自信ない…。
  1. 2013/07/05(金) 21:30:35|
  2. ニコマス(テキスト系)
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ウサギのジャンプは月まで届く

ミステリー好きにもオススメ!したい一作。
ミステリーの解説なんて興醒めでいたたまれないが、せっかくなので書いてみた。
という訳で、ミステリー(だと私は思っている動画)のネタバレしているので注意してください。

ウサギのジャンプは月まで届く【Novelsm@ster】 ひゅんP

先日CDデビューも決まったばかりのアイドル・安部菜々が主役の動画。
彼女の特徴、それは

年齢・永遠の17歳
出身地・ウサミン星

この2点である。
電波系アイドルと称される彼女の個性は、ニートや邪気眼アイドルと並んでも遜色のない色物設定だ。
私も小倉優子とか大好きでした(電波設定というより顔が好きだったのですが)。


安部菜々は如何にして安部菜々を止めてウサミンを愛するようになったか。
個人的には見終わった後、「すごくミステリーしてるな」と感じた。
私が推理小説好きだからかもしれないが、せっかくミステリー視点をもったのでミステリー推しで書こう。

物語は、
現在:トップアイドルになった安部菜々がPに向けたセリフ
過去:安部菜々の回想として、アイドルを目指す娘とその母親の会話

のふたつの時間を交互に繰り返すことで構成されている。そして、
「安部菜々とは誰なのか?」(フーダニット)
「どのようにして安部菜々となったのか?」(ハウダニット)
「なぜ彼女は安部菜々になったのか?」(ホワイダニット)

これらが非常によくできたミステリーであり、
若干ハウダニットが弱いかもしれないが、そこは肝となる叙述トリックに大いに役立てられている。
叙述ですよ、叙述!

叙述としてわかりやすいのは前半の母娘の会話シーンだろうか。
usamin5.png
トップアイドルとなった安部菜々、彼女がPに過去を打ち明ける形で回想が始まる。

usamin2.png
上が娘の、下が母親のセリフ。微笑ましい母娘の会話劇に見える。
まず「アイドル・安部菜々」を出してから、アイドルを目指す娘と見守る母親の会話を見せることで、
ごく自然に「アイドル=娘=安部菜々」という印象を持たせている。
年齢がネタになっているからにはアイドル=母親を疑っても良いはずなのに、
母親という立場、アイドルへの思いなどの描写がその疑念を押さえ込んでいる。
…叙述推ししたいがため多少大げさに表現しているが、
秘密をいかに秘密だと思わせないか、違和感を抱かない程度の伏線なども含めてミステリーらしいと考えている。
「安部菜々とは誰なのか?」
これは物語最大の秘密であるからこそ、そもそも秘密であることが明かされない。
明言されない謎やトリックに気づくのがまた、ミステリーの楽しいのひとつですよね!
年齢詐称どころか子持ち電波系アイドルという設定自体がショッキングなので
気づかなくて当然な気もするが、
ノベマスに詳しくない私でも子持ちアイドルというネタは見たことがあるので、
決して斬新というほどでもないはずだ。とはいえ、私は気持ちよく騙されましたw

また、特にうまいと思うのが3:37前後のシーン。
usamin6.png
娘が母親に将来の心配をされたシーンから、レッスン風景へと場面は転換される。
ほとんどの視聴者(というか私)は、安部菜々のセリフも鑑みて
「娘(=安部菜々)は母親に隠れてレッスンを受けているのか」と捉えただろう。

usamin1.png
お馴染みの年齢ネタが笑いと涙を誘い、続くアイドルとしてのステップアップにより深みをもたせる。
「アイドル活動が楽しかった」、そういう彼女に胸を打たれることもあるだろう。
しかしこれは娘ではなく母親の視点なのだ。
しかも母親は娘の“代わり”にアイドルとなりながら、
自分自身がアイドル活動を楽しんでしまうという皮肉なシーンでもあり、
視聴者は娘の奮闘記を見ていると思い込み、そうとは知らずに母親の懺悔を聞かされているのだ。
一見笑いや感動を誘うのに、真実を知れば意味が反転してしまうような作りが、まさに叙述トリック。
そこかしこに挿入された伏線に驚くために、2回目はまた違った視点から楽しめるだろう
叙述は2回目が楽しいですよね!

「どのようにして安部菜々となったのか?」を有効活用して、「ウサミン」(娘)設定の価値を高めている。
物語やドラマとしての面白さとミステリーとしての面白さが両立されているのが
本動画の素晴らしいところだ。
ミステリーではなく人間ドラマの意味でも大変素晴らしかったのだが、
その感動を高めているのがトリックである、ということもまた疑いようがないだろう。

ただし「真実がわかれば意味が反転する作り」ということで、
叙述とあれば再読して伏線を楽しむのが優等生な読者の姿勢だと考える私としても、
2週目に威力を発揮する会話の残酷さは思いがけないものだった。
usamin3.png
usamin4.png
動画の入りにおかれた、電波系と呼ばれるようなアイドルを目指す娘とそれを諌める母親の会話である。
娘の気持ちを分かってあげられないまま永遠の別れとなってしまった母親の悲劇、そういう面もあるが、
よりつらいのは、母親である安部菜々自身が「非現実的だ」と罵ったウサミンという設定の中で
生きることを選んでしまった…という現在への皮肉でもある。
死んだ娘の代わりに母親がウサミンになる、ウサミンやアイドル以上に、安部菜々の現実は非現実的だ。
実際、安部菜々は何度も現在の自分が「夢」「偽物」だ、と発言している。

usamin7.png
母親がいくら娘の夢を叶えようとしたところで、そこに生まれるのは娘の幸せではなく本人の感情だけだ。
母親は娘を理解したいと願い、娘の代わりに「ウサミン」としてトップアイドルとなった。
それは娘を幸せにする義務を果たしたいという母親の痛切な祈りでもあったのだろう。
それなのに安部菜々はアイドルの喜びに目覚め、
「ウサミン」として得た名声が自分のものではないことに苦しみ、
そうして娘のために生きられない自分にもショックを受けている。
このショックは「死んだ娘を幸せにする」という義務を怠る罪悪感になるのかもしれない。

usamin8.png
安部菜々の懺悔に応えたPの言葉は、
安部菜々と視聴者の両方に残酷な現実と叙述トリックを明かすものだ。
ここもまた、トリックと物語が不可分に両立されたシーンである。

あと、謎というか明かされなかった二人の結末についてもひとつ。
「ウサミン」の得たものが安部菜々のものではないように、安部菜々を愛するPも彼女の悲劇になる。
母親の得たものは、本来娘が得るはずのもの。安部菜々はそう考えている。
であればPもまた、彼女のものではないはずだ。
もちろん現実として安部菜々は娘ではないので、安部菜々の得たものは母親のものである。
しかしそれが受け入れられない。たとえ偽りだらけでも、それも母親の愛と贖罪なのだ。
彼女が「ウサミン」のPとの仲に消極的になるのはそういう理由もあるだろう。
最後に安部菜々は「月面コンサートを叶えるまで待ってほしい」と伝えるが、
個人的には遠回しなお断りに近いと考えている。
安部菜々はもともと「ウサミン」を夢だと否定した母親なのだから、
月面コンサートなど「ウサミン」以上にありえない夢だとわかっている。
ただ「娘の夢を叶えるまでPに付き合ってほしい」という願いだけが、
「ウサミン」のルールに反しない唯一叶えられる安部菜々自身の願いだ。
Pと結ばれないことはつらいかもしれないが、
その苦しみは安部菜々が娘を幸せにする義務を果たしている証明でもある。
結ばれないままPと一生を共にすることで、
秘密を分け合う共犯者がいることも安部菜々には救いになるのかもしれない。
まあ、Pがどこまで付き合ってくれるのかわからないが。


蛇足気味のまとめ。
そもそも安部菜々や電波系アイドルのあり方について、ここまで深く考えたことがあるだろうか。
私は上述のとおり小倉優子が好きだが、当然ながら彼女が演じていることは分かっていたし、
それについて設定で売り出すメリットをいくつか考えたことはあるけれど、
彼女の意志で設定を作った、という想像はしたことがなかった。
安部菜々とウサミンを分けて考えた結果を、コメディではなくシリアスな物語として
ここまで巧みに使いこなした作品は初めて見た。

安部菜々とウサミン、電波系アイドルの背後にあるドラマ。
ごく当たり前に受け入れているものに改めて疑問を持つところもミステリー感というか、
「日常の謎ってこんな感じなのかな」と思った。
ぐぐった際に、『日常の謎の謎』辻真先|日常の謎|webメフィストという話も読んだので、
まあ、日常の謎みたいなものでよいのだろう。どうだろうな。
単に私が好きな話だったというだけかも。


ストーリーもすごく良かったけれど、長くなるのでほとんど書けなかったのが悔しい。
とにかく、ミステリーとしてもドラマとしても面白い動画。
こちらを見て、ミステリー動画(推理小説みたいな感じ)だなーと思ったら、
ひゅんPは他にミステリーと銘打った動画も投稿されているみたいで納得というか安心した。


  1. 2013/04/06(土) 21:30:24|
  2. ニコマス(テキスト系)
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